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輸送艦

輸送艦とは?

輸送艦とは軍事物資、人員、軍用車両等を目的の地点や他の船舶へ輸送する軍用艦のことで、その中でも国際法上軍艦とみなされるものを言います。
(国際法によって軍艦とみなされるには、国の軍隊に属する船であることや責任ある士官の元で行動しているなどの条件を満たす必要があります)
分類で言うと大型のものを輸送艦、小型のものを輸送艇と呼ぶことが多く、物によっては(自衛隊のおおすみ型など)揚陸艦と外見が似ている場合が
ありますが、こちらとはその任務の性格上区別されることが多いです。輸送艦はおもに整備された港などへの輸送を想定していますが揚陸艦の場合
整備されていない海岸等への輸送を想定して作られることが多く、強襲揚陸作戦(上陸作戦)を単独で行うことができるものを強襲揚陸艦と呼び区別されます。
また洋上での補給に特化したものは補給艦と呼ばれます。


↑キーストーン・ステート級(アメリカ海軍)     ↑おおすみ型輸送艦(海上自衛隊)         

上の画像の左側がアメリカで使われているキーストーン・ステート級という輸送艦で見辛いかもしれませんがクレーンを3つ装備しており荷物の積み下ろし能力が
低い或いは破壊されて機能していない港であっても荷物の積み下ろしが可能になっています。この能力から貨物揚搭能力強化型輸送艦と呼ばれています。
こちらは軍艦というよりは普通の民間貨物船のような外見となっています。

右側の画像は日本の海上自衛隊が使用しているおおすみ型と呼ばれる輸送艦です。こちらは甲板が広く取られ一見すると空母のような外見となっていますが
固定翼機(いわゆる普通の飛行機)を運用する能力はありません、ヘリコプターの離着艦は可能ですが整備を行う能力は持っていません。
内部に輸送用のホバークラフトを2隻格納していてそれを使って地上への物資輸送などを行います。
2004年に起こったスマトラ沖地震では護衛艦「くらま」、補給艦「ときわ」とともに派遣されホバークラフトを用いて被災地から被災地へ物資を届けるのにも使われました。
実はこのおおすみ型は日本では輸送艦と呼ばれていますが海外では揚陸艦と分類されることが多く実際に機能から見ても揚陸艇に近いような気がしなくもないような・・・
というのもこれには日本特有の政治的事情があるためで揚陸艦というとどうしても攻撃的なイメージとなるため「大型輸送艦」という名称を使っています。

↓参考、輸送艦おおすみ


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